日本熱物性学会 2006年第3回役員会報告(HP)

 

1.日 時: 平成18916日(土)14001630

2.場 所: 芝浦工業大学豊洲キャンパス教室棟5階 507教室

       135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5
       TEL 03-5859-8011(山田 純 教授室)

3.主な内容:

1) 27回日本熱物性シンポジウムについて  講演数120件,学生プレゼン賞対象36件,企業展示無し,登録状況が好調なので予算的には心配ない,ジョイント懇親会は818時から百周年時計台記念館2F国際交流ホールで開催すること,などが牧野俊郎実行委員長から説明があり,次のことが諮られた。学生プレゼン賞審査は活動委員会が主幹となり実施する。「熱物性」への投稿推薦用紙は編集委員会で準備する。総合受付席には学会事務局受付を設ける。そこでは,学会誌とシンポ講演論文集のバックナンバーを展示頒布するほか,シンポ会期中のキャンペーンとして,当日入会申込を受付ける。H18年会費として(3ヶ月分/12ヶ月中)相当の額,すなわち正会員は1500円と入会金2000(シンポ実行委員会事務経費として受領する),学生会員は750円を支払うことで,シンポ参加費など全ての会員割引が適用されるものとする。「熱物性」誌は11月号(シンポ講演論文CD)から受け取れる。昼食は生協食堂が利用できる。時節柄,宿が取りにくくなっているが,京都市の外の宿なら空いていると思われる。金土日曜日は構内の博物館で湯川・朝永生誕100年記念展があり,シンポ参加者は入場料400円を無料とする特典が付与されるので是非観覧して欲しい。馬場理事から次のアナウンスがあった。前日の6日午後に企画している「薄膜熱物性計測技術の標準化に関する国際セミナー」の案内は学会HPへの掲載とメーリングリスト配信によって参加を呼びかける。京都リサーチパークはJR京都から嵯峨野線で1駅の丹波口から徒歩3分のところにあるとの説明があった。

2) 総会に関する事項について  総会は108()京都大学本部キャンパス工学部物理系校舎313教室で11:4012:40(昼食時間12:4014:10)開催する。

学会賞について:高橋事務局担当から説明があった。表彰委員会案が98日までのメール稟議書にて承認され,次の熱物性賞1件,論文賞1件,奨励賞2件,そして名誉員3件が108日総会で表彰されることが確認された。

1.熱物性賞(1件)

対 象 者: 飯田 嘉宏 (国立大学法人横浜国立大学 学長)

2.熱物性学会賞論文賞(1件)

研 究 者: 石川 毅彦,パラディ・ポールフランソワ,藤井 隆一,依田 眞一

論文題目: 静電浮遊炉による溶融タングステンの熱物性計測

掲 載 誌: 熱物性,192, pp6166, 2005

3.熱物性学会賞奨励賞(2件)

研 究 者: 阿子島 めぐみ (()産業技術総合研究所 研究員)

対象となる業績: レーザフラッシュ法による熱拡散率標準化と標準物質の確立およびスーパーグロースカーボンナノチューブの熱拡散率測定

研 究 者: 田口 良広 (慶應義塾大学理工学部 助手)

対象となる業績: 近接場光を用いたナノスケール熱物性測定法の開発

4.日本熱物性学会名誉員(3件)

宮野 秋彦, 前園 明一,小澤 丈夫

次期役員候補者について: 28期会長,副会長候補者については複数人数の推薦があり,理事会で協議した結果,会長候補には牧野 俊郎氏(京都大学),無任所副会長には諸岡 晴美氏(富山大学)を推薦することになった。次々期の事務局担当副会長は来年早々に予定者を絞り込む。来年交代する地区評議員は各地区代表から推薦があった方が一括して承認された。しかし,規約上,評議員には法人会員2名まで含むことが望ましいとされているので来年の推薦では考慮して欲しいと会長から依頼があった。これらの次期役員は総会で承認を得たあと,109日昼に現役員と次期役員の引継ぎ会に出席いただくことを事務局から要請することになった。

総会資料と進め方について:高橋事務局担当から108日の総会資料と進め方について説明があり,会員のご出席を出来るだけ多くお願いしたいとの依頼があった。

3) 28回日本熱物性シンポジウム準備状況について  会期は平成19102426日で,23日にプレシンポを企画すること,会場は北海道大学学術交流会館,実行委員長は杉山 憲一郎氏(北海道大学),講演申込期日:平成19629日,論文締切日:824日,参加申込期日:平成19921日とすることが承認された。同年8月にATPC’07が福岡で開催されることでもあり,出来るだけ和英両方での発表を歓迎する旨の話があった。

4) ATPC2007準備状況について  山口 朝彦評議員が藤井組織委員長の代理で説明された。参加費を3万円と低く設定したが予算的には学振補助金などを得てようやく運営できる見通しであるとの説明があった。本学会からも国内シンポジウム補助金相当の額を拠出することになった。参加登録はクレジットカードを受け付ける。論文投稿はConferenceHPから電子ファイル投稿方式とする。2nd announcementを京都シンポまでに配布できるようにしたい。Plenary lecturesなどには次の開催地の実行委員長を招聘するのが慣例なので,組織委員会で交渉することになった。

5) 各種委員会活動報告について

編集委員会:山田編集委員長から報告があり,11月末にJ-Stageへ熱物性Vol.193号の論文から登載が始まること,最新のVol.203号からは自前でUpdate作業をしなければならないこと,電子体での登載に関連する論文投稿規程の見直しが必要であること,25周年記念出版は自主出版とすることなどの説明があった。

熱物性値サービス委員会:馬場委員長から報告があった。熱物性DBサービスはサーバーを長崎大学へ導入していただいたので,今月中にも閲覧ソフトを入れて立ち上げる。109日午後にDBサービス委員会を開催して今後のデータ評価や作業の進め方を検討する予定。京都シンポ実行委員会から,各講演論文の登載可否の結果をDBサービス委員会へ渡したいとの話しがあった。熱物性ハンドブック編集委員会の報告も併せて馬場委員から話があり,原稿が全部集まったので,出版社で来年1月末出版となることなどを打合せているとのこと。また,初稿のチェックはこれから実施する。京都シンポで予約購入案内のアナウンスをする予定。

活動委員会:佐藤 春樹委員長から次の報告があった。企画は来年度実施を検討するとのこと。学生ベストプレゼン賞審査要領については,過去2回とも座長が指名した2名と座長の3名で審査するのが慣例となっていた。今回は研究内容も評価対象としたい。選考委員会メンバーは関西地区の実行委員会メンバーの方がたに加わっていただくようお願いする。

広報委員会:山田 雅彦担当理事から報告があり,メーリングリストは会員の60%程度になっていること,HP掲載用の研究情報を寄稿して欲しいこと,などが説明された。高橋事務局担当から関連説明があり,会員名簿の作成は11月以降になるが,現在170名ほどの会員確認情報が寄せられている。ほぼ全員メールアドレスを記載していただいているので登録率はかなり高まるものと思う。会員番号は10桁もあり,500名足らずの会員数なので付け替えが必要との話があった。

研究会報告:長坂理事から「マイクロ・ナノスケールの熱物性とシステムデザイン」分科会について参加の呼びかけがあった。吉田 篤正評議員から「建物外皮の熱物性とシステムデザイン」分科会の2回目の会合があったこと,ヒートアイランド解決を狙うシステムデザインについて話題が進展していることなどの報告があった。メンバーはいずれの分科会も学会外の参加者が複数あり,勉強会的な雰囲気であるとの話しがあった。

倫理規定検討WG:稲葉会長から報告があり,4人の委員で来年度中に叩き台を提案する予定であることが話された。出版関係のピアレビュー問題が中心となること,規約に,倫理規定を別に定める旨の条項を追加することなどの荒木規約担当理事のご意見も踏まえて今後検討することになる。

6) その他  京都シンポでは講演会場にPCを置いていただけるかとの質問があり,USBメモリースティクだけ持参すればよいとなれば助かる方が多いとの意見が出された。実行委員会からは,出来るだけ要望にお応えしたいとの回答があった。ATPCの一般講演はポスターセッションだが,プロシーディングスに載せる論文原稿を出させるのか?出させるのであれば,何ページか?」との質問があり,それに対して,組織委員会では特に話題になっていないが,プロシーディングスとそれに載せる論文原稿はこれまでのATPCと同様になると思う。枚数についても前回と同様になると思う。次回までに確認しておくとの回答があった。入会者を増やすためのキャンペーンとして,シンポ会期中の入会手続きサービスを利用していただくようお声がけの要請があった。(以上)