2023年 第44期会長挨拶

会長 堀部 明彦(岡山大学)
皆さん,こんにちは.日本熱物性学会のホームページへ,ようこそ.
日本熱物性学会は,熱物性に関する学理技術の進展と知識の普及、会員相互及び国際的な交流を図ることを目的とする学術団体で,熱・熱現象・熱物性・熱物性値などに関心を持つ,さまざまな分野の研究者・技術者・団体から構成されます.会員数は約500名であり,関連する分野は,機械工学,材料工学,電子工学,計測工学,化学工学,原子力工学,冷凍空調,バイオエンジニアリング,食品工学,建築学,人間工学,スポーツ工学,医用工学,被服学,地球科学,など多岐にわたります.熱物性にかかわる海外に開かれた組織としても発展し,国際学会の主催,共催も幅広く行っております.
熱物性は,熱を利用する・温度制御が必要など,あらゆるシステムに重要な基礎的データであり,例えば新たな材料の開発に関しても,その熱物性の測定や解析を行う必要があります.他の複合学会と比較すると会員数はそう多くはありませんが,熱物性の測定のみならず,熱物性を利用される多くの皆様に広く関係する社会的に有用な学会であると考えております.
2023年の第44期では,第44回日本熱物性シンポジウムを11月7日(火)〜9日(木)に千葉県習志野市で(実行委員長:日本大学教授 田中勝之先生)開催の予定です.さらに,昨年度から熱物性セミナーシリーズを開催しており,今年も開催いたします.詳細は,いずれも本学会誌やHP,メーリングリスト等でお知らせしますので,ご参加ください.
コロナ禍における学会活動も4年目となりました.昨年は,一時期より活動が緩和されており,対面のやり取りが一部復活しておりますが,1年以上前から会場など事前に準備する必要がある講演会などは,コロナ感染状況の突然の変化にも対応できるように対面のみの計画はまだ注意が必要な状況で,昨年本学会で主催いたしました第43回日本熱物性シンポジウムやアジア熱物性シンポジウム(ATPC2022)もオンライン開催となりました.いずれのシンポジウムも非常に活発な発表やディスカッションが行われ,成功裏に終わりましたが,今年は,対面での活発な交流ができることを願っております.
現在,本学会では,学会の活動の活発化を目指し種々の検討をしており,また上述したシンポジウムや熱物性セミナー,研究会活動などを広く発信していきますので,興味を持たれた方は行事への参加や本学会に入会いただければ幸いです.
今後の皆様と本学会の発展を願い,ご挨拶とさせていただきます.