研究分科会
研究会開催記録
研究会の開催記録や講演資料(pdfファイル)を公開しています。
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研究会のお誘い
熱物性学会では、現在下記の5つの研究会を開催し参加を募集しております。
参加登録は下記に記載の要領で受け付けております。本学会員外の方もふるってご参加ください。
「断熱材の熱物性計測と評価」
オーガナイザー
吉田篤正(大阪府立大学),藤本哲夫(建材試験センター),大村高弘(和歌山高専),富村寿夫(熊本大学),平澤良男(富山大学),小宮敦樹(東北大学)
,阿子島めぐみ(産業技術総合研究所),下野和昭(明星工業),田坂太一(建材試験センター),木下進一(大阪府立大学)
<研究会の趣旨>
断熱材の熱伝導率は,金属,セラミックス,高分子樹脂などと比べて非常に小さく,従来から正確な測定が困難であった.常温以外の高温,低温領域における評価にも課題が残っている.省エネルギーに対する関心も高まり,断熱材の低熱伝導率化も急速に進みつつある.研究分科会では,現在の熱伝導率測定技術の問題点とそれに対する最新の研究動向,断熱材の熱物性に関するモデル化を含めた評価,低熱伝導率断熱材(ナノ粒子を使った断熱材や真空断熱材)の開発状況,断熱材の使用現場での問題点と今後の展開について情報収集を行い,議論を通して断熱材の材料開発,熱物性評価,施工技術などに関する理解を深めていく.
「宇宙に関する熱物性と制御」
オーガナイザー
長野 方星(名古屋大,主査),石澤 淳一郎(JAXA/技術本部),小髙 麻里絵(日本アドバンス・テクノロジー株式会社),岩田 稔(九州工大),岡本 篤(JAXA/研究開発本部),田川 雅人(神戸大),太刀川 純孝(JAXA/ISAS),戸谷 剛(北海道大学)
<研究会の趣旨>
宇宙機熱制御に関する熱物性,材料開発,熱制御デバイス,システム熱設計や,宇宙環境における材料劣化,惑星の熱物性,宇宙に関連した先端計測技術など,宇宙分野の熱物性に関連する研究について広く情報交換を行い,我が国の宇宙熱物性技術の高度化に資する.
<研究会案内>
第3回「宇宙に関わる熱物性と制御」分科会
日 時:令和2年3月18日(水)13:30 - 17:30 → 開催延期となりました(開催時期未定)
場 所:神戸大学大学院工学研究科 C4-301教室
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
アクセス:https://www.kobe-u.ac.jp/documents/guid/rokko/r2.pdf
(地図上の建物47の3階です)
プログラム:
13:30~15:00
講演題目:「超小型衛星用蓄電池が抱えるリスクと回避のための取り組み」
講 師:山縣雅紀 准教授(関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科)
講演概要:超小型衛星を利用した様々なビジネスやサービスが提案され、衛星の打ち上げが急速に伸びている。一方で、不具合によりやむなく活動の制限や運用停止になる事例も増えており、電気・電源系統が原因と考えられるものも多い。本講演では、搭載されている民生蓄電池の軌道上環境で使用する際に発生しうる特性上のリスクについて紹介し、現在検討中のリスク回避に向けての取り組みについて紹介する。
15:15~16:45
講演題目:「機能性分子薄膜を用いたセンシングと微小エネルギー創出」
講 師:石田謙司 教授(神戸大学大学院工学研究科 応用化学専攻)
講演概要:軽量、柔軟、分子設計の多様性などの特徴をもつ機能性有機分子を薄膜化して、デバイス応用しようとする研究が活発に行われている。本講演では、有機分子の持つ分極機能に注目し、分極配列・秩序制御から発現する強誘電性、圧電性、焦電性の基礎と、それらを応用した人感センサ、未利用な振動や排熱を源とする微小エネルギー創出(環境発電)への取り組みについて紹介する。
17:00~ 石田研究室等見学
18:00~ 懇親会
参 加 費:1000円(ただし日本熱物性学会会員および学生は無料)
懇親会費は別途(4000円程度)
申込先:
参加ご希望の方は,「分科会参加申込」と明記の上,お名前,ご所属,ご連絡先電話番号,e-mailアドレス,会員資格(正会員・非会員・学生),懇親会の希望(参加・不参加)をご記入いただき,下記までメールでお申込みください。参加費は当日受付にて徴収します。
事務局 太刀川純孝 spacematerial@jaxa.jp
「ふく射性質とその放射制御に関する研究会」
オーガナイザー
花村克悟 (東京工大),牧野俊郎 (近畿能開大),山田純(芝浦工大),宮崎康次 (九州工大),高原淳一 (大阪大),鈴木雄二 (東京大),森本賢一 (東京大),若林英信 (京都大),戸谷剛 (北海道大),鈴木基史 (京都大),桑原正史 (産総研)
<研究会の趣旨>
ふく射の放射は,対象とする物資の本質的なふく射性質によるが,その詳細については必ずしも明確ではなく,さらに表面に人為的な周期構造を施すことにより,そのスペクトルや指向性の制御が可能であるとされている.本研究会を通して,これらのふく射の放射過程について理解を深め,新たなふく射輸送あるいはエネルギー変換の高度化を目指すことを目的としている.
「高温融体物性と材料プロセス」
オーガナイザー
福山博之 (東北大),須佐匡裕 (東京工大),佐藤 讓 (東北大),田中敏宏 (大阪大),中島邦彦 (九州大),日比谷孟俊 (慶應義塾大),渡辺匡人 (学習院大),山口勉功 (早稲田大),柴田浩幸 (東北大),太田弘道 (茨城大),小澤俊平 (千葉工大),石川毅彦 (JAXA),渡辺博道 (産総研)
連絡先:福山博之(秘書:佐々木美和)miwa.sasaki.d1@tohoku.ac.jp
<研究会の趣旨>
本研究会では,鉄鋼,非鉄金属,無機材料,スラグ,溶融塩を対象に材料プロセスに必要とされる熱物性値や熱力学的特性の他,融体構造や凝固・組織形成,結晶成長,濡れなどを含む幅広い界面現象およびその測定法の開発を研究対象とし,高温材料物性・プロセスに関する議論と情報発信を行ないます.
「低温環境における熱物性の基礎と応用」
オーガナイザー
大久保英敏(玉川大),熊野寛之(信州大),関光雄(東洋製作所),田中明美(日本女子大),堀部明彦(岡山大),山田雅彦(北大)
連絡先:ohkubo@eng.tamagawa.ac.jp
<研究会の趣旨>
本研究会では、我々の生活環境である室温よりも低い温度を低温と定義し、この温度領域における熱物性について議論します。
人工的に低温環境を実現する機器が多様化・高度化するとともに、対象とする温度域も室温以下から絶対零度近傍まで広範囲に拡がっており、理学・工学分野だけではなく、医学、農学等々の多くの分野で正確な熱物性値が必要とされています。研究会では、低温環境における熱物性に関する現状調査を実施するとともに、低温領域の熱物性値を収集し、整理します。
低温環境における熱物性研究は、科学技術の発展に伴って高度化する要求にも応える必要があります。測定例の少ない熱物性値や信頼性の低い熱物性値に関して課題を検討し、測定が必要と考えられる熱物性値に関して、測定法や推算法、低温機器の設計等への応用に関する議論を行います。
研究会は学生の参加も可能とし、オーガナイザーが所属する大学で(5大学で計5回)実施する予定です。
お申し込み方法
ご氏名/ご所属/参加ご希望の研究会名称(『先進材料の熱物性と宇宙システムデザイン』『水の特異な熱・輸送特性と応用』『高温融体物性と材料プロセス』『低温環境における熱物性の基礎と応用』など)を明記/本学会員(会員種別)・非会員の別/等をご記入の上、連絡先メールアドレスまでご連絡ください。